わがまま王女がやってきた!!
7月1日発売(書店さんには6月下旬には並びます)
『コレットとわがまま王女』
(ルイス・スロボドキン:作/小宮由:訳)
定価(本体価格1500円+税10%) 80ページ
コレットの住む町に、王女さまが静養にいらっしゃることになりました。
王女さまと言ったら、皆さんはどんな人を思い浮かべますか?
もしかしたら、金髪の美しい人でやさしい方を想像するかもしれませんが……、
この王女さまは、そんな王女さまとは全然違っていました。
しかも、王女さまは雑音一つない静けさを望んでいました。
おかげで、滞在する町、グラースの人たちは、準備のためにおおわらわです。
コレットは、可愛いネコのシュシュに毛糸でマスクを編んであげました。
ネコの鳴き声もダメなのかしら、王女さま。
そして、とうとう王女さまがやってきました!!
村の日常はすっかり変わってしまいました。
グラースの町は、これからいったいどうなってしまうのでしょう?
ちょっと心配になってしまいますね。
瑞雲舎は、2016年の『カルペパー一家のおはなし』
(マリオン・アピントン:文/ルイス・スロボドキン:絵/清水眞砂子:訳)
で、初めてスロボドキンの児童書を出版しました。
この作品は、小宮由さんが編集をしてくれています。
(翌年、厚生労働書の児童福祉文化財に選んでいただきました)
可愛い紙人形の家族が主人公で、何回読んでも面白い!
ああ、小学生に戻って小学生の目で読みたいと何度思ったことか。
2018年の『ふたごのカウボーイ』からは、翻訳を小宮由さんが手がけてくれています。
そして『ヤナギ通りのおばけやしき』『歌がにがてな人魚』と続き……、
『コレットとわがまま王女』は、5作品目にあたります。
スロボドキンご夫妻が南フランスに滞在している時に作られたお話だそうです。
昔話みたいで、でもどこか現代風なところもあって、なんだか短い映画を見ているみたい。
フランスの田舎町の街並みが目に浮かんでくるようです。
どのページにも付けられたスロボドキンのイラストが愉快で可愛いくて、
スロボドキンの絵が大好きという方も多いかと思いますが、私はストーリーも好きです。
読者の子どもたちへ「こんなお話はどうだい?」と、
片目でもつぶりながら差し出しているスロボドキンの笑顔が見えるようで、
スロボドキンをとても身近に感じながら作品を読みました。
そう! 大事なことを言い忘れてました。
実は、今回はカバーの後ろの袖にスロボドキンのお写真が掲載されています。
いや、これが又、なんというか大変にハンサムな方。
皆さんも、ぜひお写真見て、片目つぶってるところを想像しながら読んでください(笑)
今回も、とても楽しいお話です。
そろそろ、店頭に並び始める頃かしら。
ネット書店では、予約開始しています。
どうぞお楽しみに!