『ある子どもの詩の庭で』改訂版発売のお知らせ

『ある子どもの詩の庭で 改訂版』 発売のお知らせ

(ロバート・ルイス・スティーブンソン詩/イーブ・ガーネット絵

まさきるりこ:訳)

『宝島』『ジキル博士とハイド氏』などの作者として

著名なロバート・ルイス・スティーヴンソンには、

1冊だけ “A Child's Garden of Verses" という

子どものための詩集があります。

 

1885年に出版されて以来、

様々な時代に、その時代を代表するような

素晴らしい画家がイラストをつけてきました。

 

瑞雲舎では、2010年の9月にイーヴ・ガーネット版(翻訳 間崎ルリ子)

を出版していましたが、今回はその改訂版になります。

 

 

 

           (カバー下、表紙より)

 

イーヴ・ガーネット(『ふくろ小路1番地/岩波少年文庫)の絵は繊細で、

品があって、子ども達がとても可愛いです。

 

 

初版時のことを懐かしく思い出すのですが、

発売直後に、今はもう閉店してしまった神戸の老舗書店、海文堂さんで

書店内の週間売上第1位になったことがあります。

「子どもの詩集が売上第1位に!」と、皆で驚いたものでした。

 

それからやや10年。
このところしばらく在庫がきれていて、
この詩集を愛してくださっている方から、
ぜひ重版を、というお声をいただいていたのですが……。
そんな中、神戸の(やっぱり神戸!)児童書専門店さんから、
「ぜひ重版してください」という、丁寧なお手紙をいただきました。
「この詩集と、『孔雀のパイ』(デ・ラ・メア/瑞雲舎)、
『ライラックの枝のクロウタドリ』(ジェイムズ・リーヴズ/こぐま社)をたくさんの
人の手にとっていただきたくて本屋をはじめました」とありました。
そして、封筒の中には、『ある子どもの詩の庭で』の詩の朗読の入った
USBメモリが同封されていました。
さっそく聞かせていただいたら、
暖かい心地よさが伝わってきて、詩は目で読むものではなくて、
耳から読むものだなあと改めて感じました。
自分でも声に出して読み直してみると、
19世紀のイギリスの子ども部屋へと心が運ばれ、
そこで遊ぶ子ども達の姿が見えるような気がしました。
                   (中扉より)
それからすぐに重版を決め、翻訳してくださった間崎ルリ子さんにご相談したところ、
久しぶりの重版ということで、全文を見直してくださることになりました。
一度出来上がっている作品を最初から全て一から見直すのは、
ページ数も多いですから、とてもエネルギーのいる大変な作業でいらしたかと思います。
こうして、間崎さんとの何度かのやり取りを経て、11月初旬に『ある子どもの詩の庭で』は
新しく改訂版として生まれ変わることができました。
改訂版の文字を入れることから書名のデザインが若干かわり、
背のデザインも変更になっています。
出来上がった詩集は、改めてページをめくってみると隅々まで本当に美しいです。

 
ところで、お手紙をくださったのは、児童文学専門店の「いい本屋 COME HITHER」さんです。
お店の紹介が神戸新聞のサイトにあります。⇒こちら
この文の中に岡本にあったひつじ書房さん、神戸の海文堂さんのお名前があります。
かつて、『ある子どもの詩の庭で』が発売になった時、
お世話になった書店さんの海文堂さんや、絵本専門店のひつじ書房さんのお名前をここに発見して、
今はもうない二つのお店が、瑞雲舎にプレゼントしてくれたような気持ちになりました。
関西の方、ぜひ「いい本屋 COME HITHET」さんへ伺ってみてください。
改訂版、沢山仕入れしてくださっています。
来年の2月16日(日)には、いい本屋の店主である、井伊真希さんの
「子どもと楽しむ絵本と詩」と題した講演会があるそうです。 
詩集、なかなか書店さんでお取扱いただくのが難しいようで、
大型書店さんでも1冊しか入っていないかもしれません。
ご希望の方は、ご来店前に書店さんにご注文頂ければ幸いです。
『ある子どもの詩の庭で 改訂版』ISBN:978-4-907613-29-7
とご注文ください。
ネット書店さんでも購入ができます。
amazon ⇒こちら
楽天 ⇒こちら
この詩集の最後の詩
「この本を読む子どもたちへ」より抜粋です。
その庭に今もいるのは、その子の心。
今も、心はその庭にとどまって、こうして遊んでいるのです。
zuiunsya * - * 15:59 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

箕面・世界子どもの本アカデミー賞で『としょかんねずみ』が絵本大賞!!

令和元年度(2019年度)箕面・世界子どもの本アカデミー賞

第10回記念ベスト・オブ・ベストとして、

『としょかんねずみ』(ダニエル・カーク:作/渡辺鉄太:訳)が

絵本大賞を受賞しました。

 

 

11月2日(土)には、大阪府箕面市で受賞式が開催され、

翻訳者の渡辺鉄太さんが出席、作品を代表して表彰していただきました。

 

 

子ども達手作りのトロフィーや、

(箕面市立彩都の丘中学校創作部の部員の皆さんによる制作です)

 

 

沢山の感想文をいただきました。

表紙も素敵です。

感想文がたくさん、綴じられています。

 

 

 

(序章式でスピーチをする鉄太さん)

受賞式は、司会進行から受賞作家へのオスカー像贈呈まで、
ほとんどすべての運営を市内の小・中学生が担当しました。
沢山の子ども達が顔を輝かせて壇上に上り、
それぞれの役をこなしていましたが、みんな堂々していて、
すごいなと思いました。
きっと良い経験になりますね。
受賞式の中ではサイン本の当たるクジびきがあったり、
作家の杉山亮さんのトークライブ「ものがたりライブ」
も行われました。
他の受賞作品の作家さんや代理の出版社の方も参加されて、
華やかな受賞式でした。

 

箕面・世界子どもの本アカデミー賞は、子どもたちの読書意欲を高め、

読書活動をさらに推進することをめざして、2010年の国民読書年に創設されました。

世界中に「大人が選ぶ」子どもの本の賞はたくさんありますが、

この賞は「子どもが本当に支持している本を子ども自身が選ぶ」、

全国でもたいへん珍しい賞だそうです。

 

箕面市は、全市立小・中学校に専任の学校図書館司書が配置されていて、

市内に7館ある充実した市立図書館のネットワークが、

学校図書館をバックアップしているとのこと。
平成24年度からは、市内私立小・中学校もこの取り組みに参加しているそうです。

 

 

今年は、開催10回目を記念して、

過去9回の受賞作品から「ベスト・オブ・ベストの作品」を選出することから、

子ども達に過去作品を読んでもらうために司書さん達が様々な取り組みをされたそうで、

その活動のご紹介もありました。

 

例えば『としょかんねずみ』では、

「もし、あなたの小学校にとしょかんねずみのサムが住んでいたら」

どんなことをしていたでしょう?

というアンケートをとってくれたりしたそうです。

 

これは楽しそう!

本も読みたくなりますね。

(舞台で発表されたものを撮ったので写真がボケボケです……)

 

箕面市の皆さん、『としょかんねずみ』に素敵な賞をありがとうございました。

サムもきっと大喜びしていることと思います。

これからも沢山、絵本や本を読んでくださいね。

 

 

 

箕面・世界子どもの本アカデミー賞についての詳細は⇒コチラ

 

 

zuiunsya * - * 16:49 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

ありがとう和田誠さん

和田誠さんが、2019年10月7日に亡くなられました。

イラストレーターとして素晴らしい作品を残されましたが、

絵本も沢山創られました。

瑞雲舎には、なんと言っても
ことば遊び絵本の王様のような絵本
『ことばのこばこ』があります。
日本語の楽しさが全て凝縮して詰め込まれたような絵本で、
改めてページをめくってみて、こんなすごい絵本、きっともう二度と誰も書けない…。
そんな思いが溢れて、悲しくなりました。
以前に書いたブログ⇒こちら
工藤直子さんとの楽しい絵本
『密林一きれいなひょうの話』(2018年)
この絵本は、(初版が銀河社さん)2018年の2月に瑞雲舎版となりましたが、
1975年初版ですから、和田さんが39歳の時の作品。
絵本を手がけられたはじめた頃の作品ですね。
以前描いたブログ⇒こちら
ポストカードブック『サニーサイドアップ』
もあります。
和田さんは亡くなられましたが、
その命は絵本の中にこれからもずっと生き続けて、
次の世代、更にその次の世代へと手渡され、
たくさんの子ども達を楽しませてくれることでしょう。
出版社として、その命を手渡し続けるよう頑張りますね。
和田さん、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
zuiunsya * - * 17:50 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

10月新刊絵本『アーサー王のひひひひひまご』発売のお知らせ

10月15日発売
『アーサー王のひひひひひまご』

(ケネス・クレーグル:作/津森優子:訳)

定価(本体価格1500円+税) 32p

 

 

ヘンリー・アルフレッド・グラマソンは、中世イギリスの最も有名な

英雄の一人、アーサー王のひひひひひまごです。

 

6歳の誕生日の朝、ヘンリーは、ろばのナックルにまたがって、

怪物退治の冒険に出かけました。

 

火を噴く竜のドラゴン、

一つ目大男キュクロプス、

鳥の怪物グリフィン、

この世で最も恐ろしい怪獣リバイアサンが

次々に登場します。

 

戦う気満々のヘンリーですが、

さて、本当に怪物達と戦うことができるでしょうか?

 

この絵本は、2012年にアメリカで発売になるやいなや、

ニューヨークタイムズはじめ、

ウォール・ストリート・ジャーナル、

ニューヨーク公共図書館などの子どもの本のベストブックリストに

選ばれ、大きな評価を得ました。

 

子ども達から大変喜んで迎えられ、

何度もくり返し読まれる絵本になっていることが、

アメリカのamazonのレビューからもうかがえます。

 

さて、そんな楽しい絵本、いよいよ日本の子ども達にも読んでもらえることになりました。

 

 

 

帯文には、「ヘンリーは、とてもいいもの 見つけたよ」

と書きました。

戦う気まんまんのヘンリーですが、どうしてそんなに戦いたかったのでしょうね。

そもそも恐ろしい怪物と戦うことなんて、できるのでしょうか?

 

この絵本を読むと、ヘンリーにとって「とてもいいもの」が、

もしかすると、誰にとっても「とてもいいもの」なのかもしれないな、

なんて思いました。

 

伝説、神話に出てくる怪物達が、とっても良い味(笑)をだしています。

また、それにたちむかうヘンリーの雄雄しいことと言ったら!

 

戦隊物が大好きで、テレビの前で一緒に戦ってるような

男の子に読んであげたいなあ。

長く読み継がれる絵本にきっとなってくれると思います。

 

そろそろ書店さんい並び始めている頃です。

ぜひお手にとってごらんください。

 

 

 

zuiunsya * - * 17:43 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

『しあわせになあれ』原画展開催のお知らせ

松成真理子原画展のお知らせ

『しあわせになあれ』

 

子どもが生まれると、親は「しあわせになあれ」と願いをこめて

名前をつけます。

そんな名前に込められた願いを伝える絵本

『しあわせになあれ』(弓削田健介:詩/松成真理子:絵)

の松成真理子さんが描いた美しい水彩原画16点が展示されます。

 

 


この絵本では、子どもが生まれ多くの人に愛され成長し、

やがて家を旅立っていくまでの姿が描かれています。

どの場面も暖かく美しく、見ていると子どもに呼びかける

やさしい声が聞こえてくるようです。

 

お母さんや家族の笑顔からは、どんな声が聞こえるでしょう?

幼友達からの呼びかけは、どんな風にきこえるでしょう?

そんなことを考えながら、絵を楽しんでいただけたらなと思います。

 

そして、絵本の終盤、

画面いっぱいに沢山の子ども達が「しあわせになあれ」と

手を繋ぎ天に向かって合唱している様子が描かれた2場面をお見逃しなく。

思わず涙が溢れそうになります。

ぜひ原画をご覧ください。

 

原画展が開催される「えほん村」は、

八ヶ岳にある日本で最初の絵本専門図書館です。
木のぬくもりと絵本の心を伝える、木の造形作家・松村太三郎と

絵本作家・松村雅子の隠れ家のような館は、絵本好きなら一度は行ってみたい場所です。

 

秋の行楽シーズン、絵本原画を訪ねて八ヶ岳に、

ぜひ足をお運びください。

 

 

●場所;小淵沢 えほん村 アートハウスギャラリー

408-004 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332-426

TEL:0551-36-3139 FAX0551-36-5363

http://ehonmura.jp/   Email office@ehonmura.jp

●日時:2019/9/13(金)〜10/28(月)

●開館時間:10001700(最終受付1600

●休館日;毎週水曜日

●えほん村入館料:500

 

同時開催『いのり』(詩・絵:まつむらまさこ)
☆ 期間中イベント情報 9/22(日) 第5回愛を詩うチャリティコンサート
10:30のオープニングから沢山のパフォーマンスが繰り広げられます。
詳細はえほん村HP参照 ⇒こちら
14:00〜15:00 瑞雲舎 井上みほ子「絵本のお話」と題したミニトークもあります。
zuiunsya * - * 17:38 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark
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