世界で1冊だけの本を作ろう

 

家でできる楽しいこと。

「世界で1冊だけの自分だけの本を書く」というのいかがでしょう。

 

瑞雲舎の絵本『としょかんねずみ』に素敵なヒントが書かれています。

(ダニエル・カーク:作/渡辺鉄太:訳)

 

 

図書館に暮らすサムというねずみが主人公の絵本ですが、

サム君、この絵本の中で自分で本をなんと3冊も書いています。

1冊書くだけでも大変なのに3冊もなんてすごいでしょう?

 

絵本の中に、本を書くのに大事なヒントが書かれているので、

一緒に見てみましょう。

 

《サムの頭の中には、本で読んだことや、勉強したことが

ぎっしり詰まっていました。知らない世界の風景や、

夢や空想の世界でいっぱいでした。

そこである晩、サムは自分で本を書いてみることにしたのです!》

 

サムは、いっぱい本を読んで色んな事が頭の中にたくさん、

詰め込まれていました。

普通に生活しているだけだと、体験できることはそんなに多くはありません。

だけど、本を読むことで知らない国や、そこで暮らす人やその暮らしを知ることができます。

もしかしたら、夢のような冒険もできるかもしれませんよ。

主人公が感じた楽しさや、悲しさ、苦しみも知ることで、

何を思い、どんな風に感じて、どう考えたかもわかります。

そういうことを「体験が増える」って言うのかな。

 

体験が増えて知ってることが多くなると、

想像できることがいっぱい広がっていって、

それを誰かにも伝えたくなるのかもしれませんね。

ともかく、いっぱい本を読んでいたサムは、本を書き始めました。

 

え〜っ、あんまり本を読んでないからダメかしら?

と思う人もいるかもしれませんね。

 

でも大丈夫。

サムはこんなことも教えてくれます。

 

 

 

《あなたの良く知っていることを書きましょう》

 

そう作文の本に書いてあったんですって。

このページのサムは、鏡に向かってポーズをとって、それを見ながら絵を描いています。

知らないことは描けませんものね。

 

これも大きなヒントですね。

知っていることから書き始めたら、もしかしたらそこが始まりで、

どんどん世界が広がっていくかもしれません。

 

サムもこの1巻目では、自分の生活、ねずみの毎日について書くことにしました。

出来上がった本の題名は『ちゅてきなねずみのまいにち』

どんなお話なのか読んでみたくなりますね。

みなさんも、自分の良く知っていることで、だれかに話したいようなことが

きっといっぱいあるんじゃないかしら。

それをぜひ本に書いてみてください。

 

さて、まず書き始めようと思ったら、必要になるのは紙とエンピツ。

サムも、白い紙を何度も小さく折って本を作った、と書いてあります。

 

私も作ってみました。

まずは白い紙を用意して、

こんな風に折ります。

 

それを横半分に折ってから、

真ん中を切りこみを入れます。
開いて上から見たらこんな感じ。
ぎゅっと縮めると、
簡単な8ページの本ができます。

 

やってみてね。
(白い本の作り方は、インンターネットで検索したら動画も色々でてきます。)

*****************************

 

サムは、本を読むのが大好き。

あんまりたくさん本を読んだので、

頭の中が夢や物語でいっぱいになって、

とうとう自分でも本を書いてしまいました。

 

せっかく書き上げた本なので、

こっそりそれを図書館の本だなに並べておくと…、

 

翌日、図書館にやってきた人たちが見つけて大人気に。

とうとう、みんながサムに会いたいと言い出したので、さあ大変!

 

でもサムは、とても良いことを思いつきました。

(このアイデアがとっても素敵)

 

サムの思い付きのおかげで、図書館にやってくる子どもたちが

みんな、世界で1冊だけの本を作り始めました、というお話です。

 

 

発売当時、たくさんの子どもたちから、手作りの絵本の写真や、

図書館や学校で開かれた手作り本作りのワークショップの様子の写真を

送っていただきました。

【参考『としょかんねずみ』】

 

過去記事(2012.5.8)

『ちゅてきなねずみのまいにち』⇒コチラ

 

zuiunsya * - * 10:09 * comments(0) * - * pookmark

お家であそぼう! ことば遊び「オノマトペ」

今日の関東地方は寒い雨と雪の一日になりそうです。

外出自粛ということもあって、じっとお家にこもってる人が多いでしょうね。
ということで。

お家でできる遊び…その
今日は、紙とエンピツがをご用意ください。
和田誠さんのことば遊び絵本『ことばのこばこ』の中のθ嵬椶陵靴咾任后
ことば遊び「オノマトペ作り」

「オノマトペ」って初めて聞いたって人もご心配なく。
きっと普段、あたりまえのように使ってますから。
オノマトペとは、擬音語と擬態語の両方を指して言います。
実際に聞こえる音を言葉に置き換えたのが擬音語。
例えば雨音を表現する時なんかに大活躍しています。
日本は雨が多いですからね。
あめがシトシトふっている。とかね。
ポツポツポツンポツンザーザー……
(わかりやすいように、カタカナで表記してみました)
ほかにもいっぱいありますね。

擬態語は「有様ことば」とも言われていて、
物事の状態・身ぶりが伝わるように、言葉に置き換えて表現したもの。
こっちは、
ぶるぶる震える、わなわな震える、わくわくする、
(これはカタカナにすると、ちょっと雰囲気でないのでひらがなで)
みたいな感じ。
なるほど、でしょう? よく使っていますよね。

このオノマトペには、同じ言葉を2回繰り返して表現するものが多くて、
今日ご紹介するのは、その「繰り返し表現」することばを作る遊びです。

まず最初に、名詞(物の名前)を一つ決めます。
そして、それを二回繰り返すことでできるオノマトペを作りましょう。
この時、最初の名詞と次のオノマトペは、全く意味が違うものにするのが約束。
例えば、和田誠さんが考えたのをご紹介しますね。
(『ことばのこばこ』より)
たら(魚の名前) これを二回繰り返したら  たらたら
確かに、意味が変わりました。
ぱり(フランスの首都) も二回繰り返すと ぱりぱり 

二つが全く意味が違うというのが、イラストがついていることで
はっきりしますね。

これは、一人で考えても面白いけど何人かで競争するのも面白いです。
紙に書きだして、たくさん書けた方が勝ち。
ゲームになりますね。

オノマトペは、とても感覚的な表現なので、
自分はそう感じた! と思えばどんなことばをつかったって、
オノマトペにはなってしまうのですが、
ゲームにする時は、よく使われているオノマトペでいきましょう。
一応、ゲームのしばりということで。

それにしても、オノマトペって「音」だったり「様子(有)」を
表現する言葉ですから、それを絵で表すって……。
そこのアイデアがすごいですね。

そばに絵本がない〜という人のために、今日は片側のページだけ
ナイショでお見せします。
参考になるかしら。
もう反対側のアイデアも知りたいという人は
絵本を見てくださいね。

さあ、いろんなことでめげそうになっている時は
うんと楽しいことして遊びましょう。
特別なものがなくても大丈夫。
紙とエンピツ、それだけあれば。
あとはアイデアね。
頑張りましょう。
参考『ことばのこばこ』(和田誠:作/瑞雲舎)
zuiunsya * - * 11:02 * comments(0) * - * pookmark

お家で遊ぼう! ことば遊び「一文字変えたら」

家でできる遊び

(外出しないのが最良ならば、家の中で楽しく時間を使う方法を

考えましょう)

 

何も準備しなくてもできること…その3

(これは紙とエンピツがあった方が良さそうです)

 

「しりとり」「濁音遊び」ときて、今日はちょっと難しいかな。

頭をフル回転!

 

『ことばのこばこ』(和田誠:作/瑞雲舎)の言葉遊び

ことば遊び「一文字変えたら」

 

「単語の中の一文字を入れ替えて、意味の違う単語を作る」

を繰り返していって、最初の単語を最後には指定されていた違う単語に作り替えるという遊びです。

 

ああ「タブレット」ね。

と気が付かれた方は、かなりのことば遊びのプロ!

『不思議の国のアリス』で著名なルイス・キャロルが考え出した
ことば遊びだそうで、正式にはダブレットと言うのだそうな。

(Doublets が本来の名前なんですって)

*詳細をお知りになりたい方は、

三省堂 辞書ウェブ編集部 Dictionaries & Beyond |三省堂 WORD-WISE WEB
三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺 ⇒コチラ

 

ルイス・キャロルが作ったことば遊び。

<<「ことばのはしご(word ladders)」とも言われていて、

例えば「cold(冷たい)を warm(暖かい)にせよ」というお題を与えられると、

cold → cord(コード)→ card(カード)→ ward(病室)→ warm

といった具合に1文字ずつ変えてゆき別の単語に変形させる遊び>>

 

日本語(ひらがな)だったら、どうやるのかしら。

 

 

『ことばのこばこ』で和田誠さんが、どんな風に考えたのか

ちょっと絵本を見てみましょう。

 

「ことば」の「と」の字を「う」に変えると、

「こうば」……「ば」の字を「し」を変えると

「こうし」……

 

と、次々の一文字ずつ変えていって

最後に到達するのは、

 

そう!

 

最初が「ことば」で、最後の到着点が「こばこ」

書名の「ことばのこばこ」にかけてるんですよ。

 

すご〜〜い。

反対のページでも展開されています。

ちょっと意地悪で最初の一文字は見えないように写してあります。

(覗いてみちゃだめよ。見えないってことにしてね)

考えてみてね。

 

ここに付けられてる和田誠さんのイラストが大きなヒントになります。

それにしても「ことば」をイラストにするなんて、いったいどうするんだろう?

と思いませんか。

「かおり」も!

絵で表現することなんてできないように思うのですが。

この絵を見たら、なるほど! と感心してしまいました。

 

 

和田誠さんは「ことば」を「こばこ」に到着させるタブレットを

(ダブレットか?)2種類も掲載されています。

もっと作れるのかなあ。

 

ことば⇒〇〇〇⇒〇〇〇⇒〇〇〇⇒〇〇〇⇒〇〇〇⇒〇〇〇⇒こばこ

 

さあ、では皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

スタートの単語と終点の単語を決めるのも楽しいですよ。

 

 

ちなみに、ルイス・キャロルの作ったタブレットの問題が興味深いです。

head (あたま)を tail(しっぽ)に、とか、

black (黒)を white(白)に

や、

army (陸軍)を navy(海軍)を合同せよとか、

witch (魔女)を fairy(妖精)に変身させよ。

なんてのがあるんですって。

 

そうそう。

日本語では4文字で始めるととっても大変だそうです(笑)

付録の「対談 ことばの小宇宙 高橋康也×和田誠」

の説明がとても面白いです。お家にある方は、ぜひ絵本だけでなく

付録の冊子もお見逃しなく。

参考『ことばのこばこ』(和田誠:作)

zuiunsya * - * 13:38 * comments(0) * - * pookmark

お家で遊ぼう! ことば遊び「濁音遊び」

家でできる遊び 

何も準備しなくてもできる…その2

 

「ことば遊び」は準備してなくても、いつでもどこでも遊べますよ。

今日ご紹介するのは『ことばのこばこ』(和田誠:作)の中の

 

「ことばあそびぁ廚ら  濁音、ことば遊び 

 

ひらがなは、濁点が付くと濁音になります。

例えば、か⇒が さ⇒ざ のようにです。

 

ある言葉の一文字に濁点がついて濁音に変わると、

すっかり意味が変わってしまいます。

「さる」と「ざる」では全く違うものですね。

 

そんな風に、濁音が入ってる単語と入ってない単語を使って、

短い文を作って遊びます。

 

まずは、その前の第一段階。

濁音のあるなしで、どれくらい言葉の意味が変わるか探してみましょう。

 

あひる ⇒ あびる

おなが ⇒ おなか

 

次に、濁点のついた単語とつかない単語の二つを入れて短い文を作ってみます。

こうなります。

 

あひるがみずをあびる

おながおなかがすいた

 

 

ちなみに、『ことばのこばこ』の付録でついている冊子

「対談 ことばの小宇宙 

高橋康也(英米文学者・東大名誉教授)vs 和田誠(イラストレーター)」

(…お二人とも、故人になってしまいました)

の中で、和田誠さんはこんな風に書かれています。

 

<<濁点があるかないかで言葉が変わるというもので、

有名な「世の中に澄むと濁るの違いにて、

はけに毛があり、はげに毛がなし」という、

あれのバージョンです…>>

 

『ことばのこばこ』の中では、濁音遊びの文には

全部鳥の名前が入れられています。

そして登場する鳥を、和田誠さんが絵にしています。

絵があることで、濁音になった時とならない時の差がより

明確に伝わってきます。

 

 

ちょっと、本をお見せしましょうね。

 

 

 

反対側のページも特別にどうぞ!

 

 

 

よくこんなこと考えられるなあ、すごすぎ! 

と思いますけど、私もちょっとやってみたくなりました。

(絵は描けません)

 

きじきしべにおりたった

 

どうでしょう(笑)

 

もっと考えたかったのですが、なかなか鳥の名前が思い浮かびません。

鳥の名前を知ってないと、作れないということに気がつきました(笑)

 

動物でもできるかな?

 

ふたをもちあげるぶた

ぞうにのったらたのしそう

 

とかどうでしょう。

 

色々考えてみてください。

(案外、鳥の名前が浮かばなくて、残念ながらそばに図鑑類が何もなかったので、

ネットで「鳥の名前」と検索してみたのですが、

名前だけ知ってるのに姿を知らなかった鳥やら、

初めて見たわという鳥もいて、それはそれで楽しかったです。
ヒトの興味って、意外なところで満足させられるものですね)

それから、ひょっとしたら紙と鉛筆を用意した方が良いかもとも思いました。

だって傑作が出来上がったら、誰かに見せたくなりますからね。

 

では! 楽しいことば遊び考えてみてください。

 

参考 『ことばのこばこ』(和田誠:作/瑞雲舎)

 

 

 

 

 

 

 

zuiunsya * - * 01:00 * comments(0) * - * pookmark

お家で遊ぼう! ことば遊び「しりとり」

家でできる遊びで、何も準備しなくてもできるもの……?

 

と考えたら、一番先に頭に浮かんできたのが

「しりとり」

なんと言っても事前準備ゼロでできるのが嬉しい(笑)

片手間でもできちゃう。

なんなら、食事の支度しながらでもできます。

寝転んでてもOKです。

 

子どもが小さかった時、家族旅行では車の中、列車の中、お宿の中、

いつでもどこでも「しりとり」していた懐かしい思い出。

お手軽な時間つぶしだったなあ。

 

小さい時は小さいなりに。

少し大きくなったら、「動物の名前だけで」とか

「カタカナ」のものだけとか、しばりをつくって遊んだこともありました。

 

飽きてきたら、ふざけて、なんてもアリにして、

リンゴ食べるゴリラ!

ラッパふいてるサル!

る?

る?

 

るすばんしている、サル!

とかね。

 

瑞雲舎の絵本に
和田誠さんのことば遊び絵本の王様『ことばのこばこ』があります。
この中にはことば遊びが18種類のっていて、
勿論、この中にも「しりとり」があります。
「しりとり」と言っても普通の「しりとり」ではありません。
工夫され具合がすごすぎて、初めて見たときは、
しばし和田誠さんの天才っぷりに呆然としました。
単語しりとりではなくて、
文章のしりとりです。
しかも「二文字しりとり」!!
文章の語尾の二文字が、
次の文章の頭の二文字に使われているのです。
ことばのこばこ ^貳嶌能蕕離據璽犬任后
くものむこうに なにかある
あるぷすのゆき あるのかな
かなだのもりが はらっぱか
こんな感じ。
反対側のページも気になるでしょ?
この絵本がお家にあればよいけれど、なかったら、
今は図書館もお休みだから、当分見られないというお子さんのために、
今だけ、こっそり一部だけどお見せしましょう。
どう?
すごくないですか?
「二文字しりとり」にびっくりしてたら、それどころではありません。
14行にわたって、ちゃんと詩になっていて。
しかも!
くも で始まった「二文字しりとり」は、
最後の行の語尾でちゃんと くも で完結している!!
ああ、びっくり。
ことば遊びって、奥が深いですね。
なんにも用意しなくてもできるけど、
突き詰めたら、どんなところまでも突き詰められそう。
ああ、
そうしたら紙と鉛筆は必要になるかな。
親子で、友達同士で、日本語、ひらがなのすごさを再認識する
良いチャンスかもしれません。
誰でもどこでもできる「しりとり」ですが、
すごいことができるかも。
ぜひ遊んでみてください。
参考『ことばのこばこ』
(和田誠:作/瑞雲舎/瑞雲舎版初版1995年)
zuiunsya * - * 00:00 * comments(0) * - * pookmark
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