『ほら なにもかも おちてくる』刊行しました

【4月新刊のお知らせ】

『ほら なにもかも おちてくる』刊行しました。

 

(ジーン・ジオン:文/マーガレット・ブロイ・グレアム:絵/まさきるりこ:訳)

2017年4月15日刊行 定価(本体1300円+税)

 

 

はなびらが、テーブルのうえに おともなく おちてきます
かぜにまって たのしげに
 
花びらも、りんごも 雨も雪も、
ほら、なにもかも落ちてきます。
自然の営みの豊かさや不思議さを伝える美しい絵本。

 

 

考えてみれば、地球に暮らす私たちの周りのものは、みんな、みんな、

地上に向かって落ちてきます。

 

 

 

当たり前のことだけれど、

いつも意識はしていないけれど、

何もかもが地上に向かって落ちてきて、
そして、それらはみんな受け止められている。
当たり前の不思議と、当たり前の素晴らしさに囲まれて、
私達が生きていることを、この絵本は伝えているように思います。

 

 

 

この作品は、ロングセラー絵本『どろんこハリー』(福音館書店)
の作者夫妻によるデビュー作品ですが、
ジーン・ジオンのやさしい言葉も、マーガレット・ブロイ・グレアムの
描く絵もとても素敵で、どのページもすみずみまで見惚れてしまいます。
これは、後半に出てくる夕暮れ時の田園風景。

 

もうすぐ暗闇の中に沈んでいくであろう、

納屋や、石垣やサイロの、色彩のなんと美しい事!

カーブを描く道路。走る車。
立ち並ぶ木立や納屋へと帰ってくる牛や人。
遠く見える山並み、大きな月。
普通の生活や日常の平和を思います。

 

 

そして、クライマックスはお家の中のできごとです。

 

生活の中でだって、手を離れたものはみんな、落ちてきて、転がって、崩れます。

でも、「たかい たかい」でしょうか、お父さんがジミーを、ぽ〜んと放り上げたら……
受け止めてくれる、優しい腕は平和の象徴にも思え、

 

帯には
「あたりまえのことが ほんとうは こんなに すばらしい」
と書かせて頂きました。

 

ぜひ、手にとって、最後のページまでご覧いただけますように。

 

 

ところどころで黒ネコちゃんが良い脇役で登場しますので

 

それもどうぞお見逃しなく!

 

 

1952年コルデコットオナー受賞作品のこの美しい絵本は、翻訳家の小宮由さんの企画、編集で、2005年にあすなろ書房から『あっ おちてくる ふってくる』の書名で刊行されていました。今回、『ほら なにもかも おちてくる』と改題し、あすなろ書房版でも翻訳を担当された間崎ルリ子さんが、全面的に文章を見直しての刊行となります。

 

 

zuiunsya * - * 17:38 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

『ドイツ人に敬愛された医師 肥沼信次』

先日(2017/2/5)のことです。

日本人医師・肥沼信次さんの足跡を辿る番組

『ドイツが愛した日本人』(読売テレビ・日本テレビ/主演 佐々木蔵之助)

が放送されました。

⇒番組の内容はこちらから

 

第二次世界大戦時のドイツで、時代に翻弄されながらも、

自らの命と引き換えにヴリーツェンの人々を病から救った

日本人医師・肥沼の軌跡を辿る番組でした。

 

日本では、肥沼医師はこれまであまり知られていなかったかもしれません。

でも、ドイツでは今なお教科書にも取り上げられ、

ヴリーツェンの人々に敬愛され続けています。

 

瑞雲舎に、この肥沼信次さんのことを描いた絵本があります。

 

歴史の教科書には紹介されていないけれど、

日本から海外に渡り、素晴らしい生きかたをされた方を取り上げた

「海を渡った日本人」というシリーズの第1巻目。

『ドイツ人に敬愛された医師 肥沼信次』です。

 

文章を書いたのは、この絵本の元となった

『大戦秘話 リーツェンの桜』(ぱる出版)

他を書かれているジャーナリストの舘澤貢次さん。

 

絵は、加古里子さんが描いています。

 

 

『海を渡った日本人 第1巻 ドイツ人に敬愛された医師 肥沼信次』

作: 舘澤 貢次
絵: かこ さとし
価格(本体1500円+税)
ISBN9784916016423

 

第二次世界大戦終結後のドイツでは、最悪の

衛生環境のために伝染病が蔓延していました。

 

そんな時代、東ドイツのリーツェン(ヴリーツェン)という町で、

発疹チフスの治療のため献身的な医療活動をした

日本人医師がいました。

その人が、東京都八王子市出身の肥沼信次です。

 

 

この絵本では、彼の生い立ちから数学を愛し「数学の鬼」と呼ばれた学生時代、

医師としてドイツにわたり、戦争のさなかドイツの人々の命を伝染病から

守るために奔走する日々を描きます。

今あらためてページをめくってみて、彼の何よりも患者を思う気持ち、

医師としての誇りや責任感、その人間愛に胸を打たれました。

 

残念ながら番組をご覧になれなかった皆様も、この絵本を通して

肥沼医師の軌跡をたどっていただければ嬉しいです。
戦争は、全てを狂わせます。人の理性もです。
しかしその戦争下でも、理性を失わず、もっとも人間らしく生きぬいたのが信次です。
人間のすばらしさと感動を、人々の心に残した医師・肥沼信次は古都リーツェンの人々の
心の中に生きています。(本文p31 より)

 

 

zuiunsya * - * 15:28 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

『ちびくろ・さんぼ』ビックブック

毎年、今の時期になるとお問い合わせが増える

『ビックブック ちびくろ・さんぼ』についてご紹介です。

 

(写真上から順にビックブック、普通サイズ、ポストカードブック)

「読み聞かせ用にサイズの大きいものを」というご要望にお応えして、

『ちびくろ・さんぼ』のビックブックがあります。

 

『ちびくろ・さんぼ』短いお話ではないのに、

小さいお子さんでも最後まで夢中になって聞いてくれます。

とても楽しいお話ですものね。

 

 

読むたびに、子ども達を惹きつけてやまない「お話」の力には

本当に驚かされます。

 

ビックブックは、少し多めの人数を対象にした読み聞かせで大活躍!

しっかり絵が見えると、お話も一層集中して聞いてくれます。

 

図書館さんでも蔵書してくださってる所が多いので、

読み聞かせに使ってみようかなと思われる方、

ぜひ図書館さんで聞いてみてください。

 

個人でご希望の方は、書店さんでご注文してください。

そんなにお待たせしないで、お届けできると思います。

 

『ビックブック ちびくろ・さんぼ』

定価9800円+税

ISBN 978-4-916016-65-2

サイズ 34.5*44cm

(普通の『ちびくろ・さんぼ』サイズ 16*21cm)

zuiunsya * - * 14:46 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

2017年は酉年!

普段ほとんど忘れている干支も、

一年の始まりにはしっかり意識しますね。

 

2017年は酉年。

十二支の十番目。

 

ちなみに酉は鶏(にわとり)のこと。

 

鳥は人に時を報せる動物です。

また、「とり」は「取り込む」に通じることから、

運気やお客を取り込むと言われ、

商売などでは縁起の良い干支とされているとか。

 

 

そうか!

2017年は景気回復、運気上昇の一年になりそうですね。
瑞雲舎の「鳥」の本と言えば、
2016年9月に新装版となった、
『はんぶんのおんどり』
(ロッシュ=マゾン:文/ほりうちせいいち:絵/やまぐちともこ:訳)
亡くなる前に、なんでも半分に分けるようにとお父さんが言い残したのに、
お兄さんが良いものを独り占めして、弟のステファンはろくな物がもらえません。
それどころか、それまで可愛がっていたおんどりのジョーのことまで
真っ二つにされてしまいました。
ところが、このおんどりのジョー、ただのおんどりではありませんでした!!
おんどりジョーとステファンの冒険物語。
教会の鐘突き堂のてっぺんに雄鶏が飾られるようになったのは、
おんどりジョーのおかげなんですってよ。
次々に強力な味方をゲットして、けちんぼうの王様のいる王宮に乗り込んでいく、
おんどりジョーの活躍ぶりが爽快です。
素早い展開で、あっという間に読み終わってしまうかも。
さすが傑作幼年童話。
冬の寒い夜には、親子で一緒に「おはなし」を読むのはいかが?
きっと冬休みの楽しい思い出になりますよ。
2017年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
zuiunsya * - * 16:59 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

クリスマスには絵本を贈ろう

プレゼントと言って思い出す絵本に、
アーディゾーニの『あかいえのぐ』があります。
        
   (エドワード・アーディゾーニ:作 津森優子:訳)

 

サラとサイモンのお父さんは画家です。

とても良い絵を描くのですがなかなか売れません。

家族は貧しい暮らしをしていましたが、

いつも仲良く暮らしていました。

 

お金が足りなくなるたびに、色んなものを売ってその場をしのいで

いたのですが、ある日とうとう何も売るものがなくなってしまいました。

 

お父さんが今描いている傑作さえ売れれば、なんとかなるのに。

 

 

明日までに描き終えれば買うという人がいたのです。

でも、最後の仕上げに使う赤い絵の具がありません。

 

お父さんは、子ども達に画材屋さんに頼めと、

お使いに出すのですが、絵の具はもらえませんでした。

 

その夜は、家族みんな悲しい気持ちでいっぱいでした。

明日からどうしたら良いのでしょう。

 

ところが!

次の朝、素晴らしいプレゼントが届きました!

 

 

つらい出来事が起こって絶望の中で身動きが取れない…、

人生には、そんな時もあるかもしれません。

 

でも、一晩眠って夜が明けたら、思ってもいなかった

奇跡のようなことが待っているかもしれなません。

子ども達には、今が最低! な気持ちになる日があっても、

絶望の変わりに「きっと明日こそ」という希望を持って欲しい

と願います。

 

1冊の絵本は、色んなことを語ります。

 

読み終わった後で心に響いた出来事は、記憶のどこかに必ず残ってくれる。

いつか苦しい気持ちになった時に、

「サラたちのような奇跡が起こらないとは限らない!」と、

呪文のように唱えてもらえたらいいなと思います。

 

この本を読むと、いつもそんな気持ちになります。

 

絵本の中には、ひとたびページを開いたら、中にたくさんの夢や愛が溢れていて、

一生の宝物になるような作品が沢山あります。

 

大好きなおもちゃも嬉しいけれど、素敵な絵本は一生の宝物です。

 

クリスマスまであと3日。

 

クリスマスには絵本を贈ろう!

 

 

 

zuiunsya * - * 15:55 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark
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