みにくいおひめさま 復刊に至るまで

『みにくいおひめさま』発行のお知らせをしてから、一週間が経とうとしています。
ただいま発行に向けて鋭意編集中ですので、発売日までもう少しお待ち下さい(^^*)
ちらほらと、『みにくいおひめさま』についてコメントやメールを頂きましたので、今回は発行に至るまでの経緯をすこしお話したいと思います。



『みにくいおひめさま』は約40年ほど前に学研から発行された児童書で、フィリス・マッギンリーの心あたたまるお話をまさりるりこさんが翻訳し、中川宗弥さんの美しい挿絵で幅広い読者に愛された作品でした。

今回復刊するにあたり、40年前に描かれた原画を中川宗弥さんに探して頂き、晴れて発行に至る!といきたかったところなのですが、なんと当時一般的に行われていた出版技術がなくなり、現在同じように発行するのがとても難しいということが判明しました。いろいろと探したのですが、当時の技術を現在も続けている印刷会社を見つけることができませんでした。

現在の一般的な印刷方法は、デジタル技術を駆使して4色の色(黒、マゼンダイエロー、シアン)を組み合わせて様々な色彩を表現するという手法を取っています。

ところが、40年前の『みにくいおひめさま』のあの美しい挿絵は、3色(マゼンダイエローシアン)、もしくはその中の2色の色を組み合わせて表現されたものでした。

「4色から1色2色の色を抜けばいいだけじゃないか?」とのお声が聞こえてきそうですが、そうはうまくいかず…。
また、「それなら4色で表現すればいいのでは?」とのお声も聞こえてきそうですが、4色と3色では色合いが異なってしまうのです。(黒が入るため)
どうしてもあの、3色で表現されるあの独特な色合いで発行したいという意見を尊重し、現在の技術で3色を表現することになりました。

アナログの手法をデジタルで表現することはとても難しいことでした。
まず、原画をすべて3色の色に分けることから始まりました。

これが元の原画です。この原画からゴミや劣化した部分を修正し、3色に分解します。

これが3色のみで現されたデジタル原稿です。余分な色が混じらないように画像を編集しました。

そして出版されると

このようになる予定です。

下記の投稿を見て、当時と色合いが違うとのお声を頂いたのですが、これは3色に分解したままの画像しか手元にないため(いち早くお知らせをしたいという焦りがあり混乱させてしまって申し訳ありませんでした。)出版されるものより明るい画像になってしまいました。

来週には、発行されるものと同じ色合いの画像に差し替える予定ですので、それまでもう少しお待ちいただけると幸いです。
zuiunsya * 裏話 * 11:43 * - * trackbacks(0) * pookmark
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